杉浦光伸(b. 1951)が2001年から取り組んでいるシリーズ作品全20点を初公開します。
作品は全てアクリル絵の具と少量の砂を幾度も塗り重ねて作られている小品ですが、そのサイズにも関わらず一つ一つが圧倒されるほどの質感と鮮烈な色彩を持っています。
RUSH 2020 Acrylic and sand on wooden panel 285×341×85mm
全作品のタイトルは杉浦の長年傾聴するゴスペル、R&B、シカゴブルース、ソウルミュージックなど往年のミュージシャンの名前や曲名が付けられており、その音楽のもつ独特の哀愁やスピリッツが絵具によって蓄積され凝縮されているかのようです。また作品の背面にはそのミュージシャンのアルバムジャケットなどをあしらったコラージュ作品がサイン、完成年月日と共に添付されています。
杉浦は遡ること70年代初頭から多くのグループ展への参加はあったものの個展というかたちでの発表の機会は今回が初めてとなります。
先の見えないコロナ禍という状況ではありますが、皆様をお迎えするにあたって万全を期して準備を行いたいと思います。
是非ご高覧のほど、謹んでお願い申し上げます。
Red House 2020 Acrylic and sand on wooden panel 271×211×71mm