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この度、RED AND BLUE GALLERY では松下誠子展「革命前夜2−風景が変わるとき−」を11月17日より開催致します。

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 昨年5月に開催した「革命前夜」ではギャラリーの床一面に170個のワックス製ブロックを敷き詰めて巨大な女性の顔のオブジェを作ってみせた松下誠子でしたが、続編である今回は床だけではなくギャラリー空間すべてを自在に使ったインスタレーションを行います。それはこれまでも繰り返し制作して来たパラフィンドレス、鳥の羽根や嘴を使い日常性の中に棲む「紛争」や「災害」への予感を孕んだ空間の提示であり、そこには彼女が一貫して追求して来たテーマであるセキュリティ・ブランケットという人類への慈愛の哲学が覆い隠されています。また今回は彼女の新作の油彩作品も多数発表されます。

ぜひご高覧ください。

セキュリティ・ブランケット18a  のコピーセキュリティー・ブランケット-18a    Oil on canvas 65.2×53.0cm(F15) 2018

仮設住宅-18a のコピー    仮設住宅-18a    Oil on canvas 45.5×38.0cm(F8) 2018

 

 日常を際立たせる必要があった。

狂気のような状況も日々の暮らしの中に蔓延して繰り返されれば、それはもう日常となって当たり前の風景となっていく。童話にあるように現実から大きく飛躍する視覚を強いる展示は、私たちの身辺に直面する不整合なカタチである。

被爆があって災害があって放射能があって、また干ばつや内乱で土地を追われた同胞が異郷の地で生き抜くために、大切な記憶と自らの起源を失うことなく守らなければならない。羽のテーブルクロスは安心防衛毛布となって内部で守り忍ばせる。

そして新しい歴史を記録する。

松下誠子

 

 

 

 

 

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