natural garden についてのメモ
最近は、家族が書いたメモを油絵で描いています。描き続けていくうちに、文字/文字が書かれている媒体/背景 をどう描くかが、自分の中で大事になってきました。
文字を描き始めた頃は、たとえば、机の上に置かれたメモの状態をそのまま描いていましたが、だんだんとその状態が抽象化してきて、ふわっとした空間に文字が浮かんでいるイメージを持つようになりました。
文字が書かれている媒体はやはり紙の形の四角を選んで描くことが多く、紙の四隅を変形させて描くと落ち着くことが多いです。(サロンパスを四隅から引っ張ったような)
考えていくうちに、「背景」と「文字」を分けて描いてみたいと思うようになりました。背景は背景として一枚の絵にし、文字は文字として一枚に描き、それらを隣り合わせに展示したらどう見えるのか。それを確かめたいと思いました。
今回は背景に「森」を選びました。
文字を描き始めた以前から、人物などの背景に適当な森や植物を描いていたのですが、iPhoneのカメラロールの中にそれ用の「植物」というフォルダがあり、その中に、Google MAPのストリートビューで新宿などの植木を探してスクショしたものや、テレビのロケ中に出てきた景色に偶然映り込んだサボテン、箱根に行った時に撮った森の写真、伊勢神宮の森、ポーランドのポズナンの木の写真、、、など適当な植物の写真を集めています。
文字は、母親が書いた日常的なメモや、家族に関連する手紙の中の一言を、抽出して描いています。
それらの文字の内容は作品においては特に重要ではなく、また背景に選んだ森がどこの森であるかは関係ないです。(ことにしたい)
そう思っていたけれど、実際は、自分が見つけて選んだものに特別さを感じ、思い入れを持って描いていることに最近は自覚的になってきています。
(昔は、たとえば映画のシーンなんかで「いいな」と思ったものを写して描いてみたりしていたけれど、今はそれは描けなくなっていることにある時気付きました。)
natural garden というタイトルは、背景の森を適当に選ぶかのように付けたタイトルです。
なんでもないような言葉に思えて、実際は思い入れのある言葉なんだと思います。
家族で長年笑いのネタにしているフレーズで、それは、特にここで語る必要はない、しょうもない話です。
キンマキ (2025.12.12)
1995 年生まれ、三重県出身。
2020年、武蔵野美術大学 大学院 造形研究科 修士課程 美術専攻 油絵コース 修了。
2021年4月~2025年3月 武蔵野美術大学 油絵研究室 助教
現在東京を拠点に制作。
Website:https://kimmaki.tumblr.com
Instagram:http://instagram.com/kimmaki_1995
<個展>
2024年
「beautiful name」-油絵研究室 助教 研究成果展- 武蔵野美術大学鷹の台キャンパス 2号館 1階FAL , 東京
「my name」富士見台トンネル, 東京(KUNITACHI ART CENTER2024に参加)
2023年
「plaster」Art Center Ongoing , 東京
2022年
「message」Open Letter , 東京
2020年
「packed pasted matter」HEARTY, 群馬県高崎市
<グループ展>
2025年
「Opening of beachgoing season」LOOP HOLE, 東京
「NEW Days」Art Center NEW, 横浜
「群馬青年ビエンナーレ2025」入選 群馬県立近代美術館, 群馬
2024年
「助教・助手展2024 武蔵野美術大学助教・助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館, 東京
2023年
「助教・助手展2023 武蔵野美術大学助教・助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館, 東京
「Knuckleball」Gallery Chosun, 韓国
2022年
「助教・助手展2022 武蔵野美術大学助教・助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館, 東京
「芸術激流」多摩川(御岳園-軍畑大橋)・国立奥多摩美術館, 東京
「飄セージ」Art Center Ongoing , 東京
「飄」OGU MAG + , 東京
2021年
「助教・助手展2021 武蔵野美術大学助教・助手研究発表」武蔵野美術大学 美術館・図書館, 東京
「群馬青年ビエンナーレ2021」入選 群馬県立近代美術館, 群馬
「rib」WALLA, 東京
「ART SANPO 2021」企画:Imabari Landscapes 愛媛県今治市内のお店(onsa、うお駒、sotosu、美太に、Apony、Osteria erie)
